ゴーストライターとその弟子【タテヨミ】 怪談みっつ目「隧道の泣き骸骨」5
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発行者による作品情報
高速を西に走り、山間部で車を降り、車両通行禁止の荒れた旧道を徒歩で進んだ先に、そのトンネルはぽっかりと口を開けていた。\nまだ日が高い日中、甕沼(かめぬま)トンネルに近づく狭(はざま)は何やら硬い物をカタカタとぶつけ合う音に気付く。\n石神井(しゃくじい)に促され、見たトンネルの入口には着衣の骸骨が歯を鳴らして立っていた。