サイレント・ブレス 看取りのカルテ
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- ¥750
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発行者による作品情報
誰もが避けては通れない、
愛する人の、
そして自分の「最期」について静かな答えをくれる、
各紙誌で絶賛された現役医師のデビュー作。
2018年6月21日のNHK「ラジオ深夜便」にて紹介され、話題沸騰中!
「生とは何か。死とは何か。答えの出ない問いへの灯りのような一冊」(書評家・吉田伸子さん)
「本書を読んで何よりも私は、救われた、と感じた」(書評家・藤田香織さん)
大学病院の総合診療科から、「むさし訪問クリニック」への“左遷"を命じられた37歳の水戸倫子。そこは、在宅で「最期」を迎える患者専門の訪問診療クリニックだった。命を助けるために医師になった倫子は、そこで様々な患者と出会い、治らない、死を待つだけの患者と向き合うことの無力感に苛まれる。けれども、いくつもの死と、その死に秘められた切なすぎる“謎"を通して、人生の最期の日々を穏やかに送れるよう手助けすることも、大切な医療ではないかと気づいていく。そして、脳梗塞の後遺症で、もう意志の疎通がはかれない父の最期について考え、苦しみ、逡巡しながらも、大きな決断を下す。その「時」を、倫子と母親は、どう迎えるのか?
カスタマーレビュー
死はゴール
終末期を迎えたご家族のいる方や今は元気だが高齢な親のいる方に読んで貰いたいのはもちろんですが、会社や上司から自分は正当な評価を貰えていないのではないか? 私は会社の望む事が出来ているのか? など社会人として悩んでいる人にも読んでもらいたいと思いました。
『死は負けではなくゴールである』色々な意味で納得出来る一言です。
素晴らしかった
生き方の選択肢を考える本は無数にあるが、死をゴールと捉えて、その道のりを小説にしている面白さ。
次の作品も読みたい。素晴らしいです!
泣けました!!
看護学校に通ってる者です。
医療現場に立った事は看護助手として働いてた頃はありますがいざ自分がもっと患者と近くなるところに向かっている最中、このような場面に遭遇することもあると頭にはありながらどことなくモヤモヤした状態でした。
実際に目の前で患者が亡くなったことも亡くなる瞬間を見たこともありません。
下顎呼吸というのがある事もまだ学んでいなかったので、とても勉強になりました。
在宅医療が少しずつ主流になりつつある世の中で、今まではなぜか私の中で嫌悪感のあった在宅医療。というのがこの本を読んで、改めて在宅医療は大切でそして、素晴らしく、病気ではなく人を見る看護師にとって1番力を発揮できるのではないか。と感じました。