ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(上)
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5.0 • 2件の評価
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発行者による作品情報
十年の歳月をかけて取材執筆、ハルバースタム最後の作品
1950年、北朝鮮軍の南進により勃発した朝鮮戦争。反共の名の下に、参戦を決定したアメリカだったが、それは過酷極まりない戦争への突入だった。スターリン、金日成、トルーマン、マッカーサー、毛沢東―時の指導者たちが抱いた野望と誤算、彼らに翻弄され凍土に消えた兵士たちの血の肉声…その全てから、あの戦争の全貌に迫る。
【目次】
第1部 雲山の警告
第2部 暗い日々—北朝鮮人民軍が南進
第3部 ワシントン、参戦へ
第4部 欧州優先か、アジア優先か
第5部 詰めの一手になるか—北朝鮮軍、釜山へ
第6部 マッカーサーが流れをかえる—仁川上陸
第7部 三十八度線の北へ
APPLE BOOKSのレビュー
朝鮮戦争の戦史をつづった「ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(上)」。近代の紛争をテーマとする著書を多く手掛けたアメリカのジャーナリスト、デイヴィッド・ハルバースタムの遺作となった渾身のノンフィクション。1950年に北朝鮮が南北の境界線を突破したことにより始まり約3年間続いた戦争について、韓国側についた米国や連合軍の視点から描く。死者およそ150万人ともいわれる壮絶な戦闘にもかかわらず、"忘れられた戦争"と称されることもある朝鮮戦争。著者の執念とも言える取材や、巻末の参考文献リストからもうかがえる膨大な資料を基にした調査によって、あまり語られてこなかった軍部の内情や戦況の全貌、さらには紛争に至るまでの不合理な経過や数々の悲劇を暴き出す。トルーマンやマッカーサー、毛沢東など、数多くの傑物たちが登場する本作であるが、存在感を放っているのは一人ひとりの兵士たち。銃弾が頭をかすめ、友人が次々と倒れていく過酷な状況をも緻密につづることで、人間と人間が命を奪い合う戦争の恐ろしさが生々しく伝わる。現在に連なるアメリカやロシア、中国など現代の国際関係が築かれてきた過程を理解する手引きとなる。