ザ・バックラッシャー : 1
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5.0 • 1件の評価
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発行者による作品情報
何か為せると信じていた人生は、何も為せぬまま折り返した。
その選択は正か否か。門倉莫、もうすぐ44歳、無職・・・ヒーローコスチュームを身にまとい、失った何かを取り戻そうと一念発起。前途多難な仲間集めが始まる・・・!
『メイコの遊び場』『ようきなやつら』の岡田索雲、超待望の本格新連載!
APPLE BOOKSのレビュー
息苦しい世の中を変えようと奮闘する中年男の姿を通して、“フェミニズム”を描く異色作。定職に就かず、母親から生活費を受け取って暮らす門倉莫(かどくら ばく)は、自分の人生が行き詰まっているのは、ポリティカル・コレクトネスやコンプライアンスへの配慮が行き過ぎた社会に原因があると考えていた。そんな状況を変えるため、彼はかつてフェミニズムに抵抗する活動をしていた頃のコスチュームをまとい、反逆の戦士「バックラッシャー」を名乗り始める。同志を求めて昔の仲間たちを訪ねる莫だったが、まっとうに生きる彼らにはまったく相手にされず。傷ついた彼の前に「チームを組もう」と誘うマスクマン、スラッパーが現れて…。社会の流れについていけない男を描く本作は、価値観が変わりつつある社会に潜む問題を浮き彫りにする。自分の感覚を確認する意味でも、今読むべき作品だ。