シリーズ「十人十色のしあわせ小箱」 「推し」の先に見えたもの 鉄道愛で3セク社長……(読売新聞アーカイブ選書)
-
- ¥400
-
- ¥400
発行者による作品情報
人生を豊かにするものは多々あるが、令和の今なら、「推し活」もその一つと言えるだろう。アイドルでもアニメキャラでも自分の愛したものを「推す」ことは、対象に力を与えることにとどまらず、自身の生きる力ともなり得る。読売新聞東京本社版夕刊の連載「しあわせ小箱」の電子書籍化第5弾となる本書は、そんな「推し」を持つ人を中心に、10人の人生を追う。
千葉市動物公園の人気者、レッサーパンダの風太の一家を見守ることをライフワークとする女性は、東京都内に自宅を構えながら、風太一家の観察のために千葉市内にも部屋を借りた。実は風太を初めて見たのは、大ブームから2年が過ぎた頃といい、彼女の生き方には、何かに「はまる」ことに早いも遅いもないのだと気づかされる。
「推し」の対象は人間とも限らない。1980年代のゲームソフトに「恋」をしたフランス人男性は会社を辞め、猫を知人に譲り、恋人と別れて日本に移住。ダムを愛する余り、実家の料理店で「ダムカレー」なるものを出す男性がいれば、公募で3セク鉄道の社長になった元県職員もいる。県境を「新たな世界への入り口」と捉え、全国の都道府県の境を訪ねる男性もおり、彼らの様々な“ラブストーリー”からは、人生の面白さを存分に感じることができるに違いない。
目次
(1)県境を越えて
新たな世界への入り口/歩いてまたいで満足感/車でクネクネ 降りてウロウロ/忍び寄る あのフレーズ/もっと身近に「新発見」
(2)仏教を届ける
仏法 フリースタイルで/祖父の思い知り 跡取りに/駆け込み寺 地域に寄り添う/相談サイト「ありがたし」/仏の教え あの手この手で
(3)風太を愛して
動物園へ 年200日/恋も別れも 一家を見守り/法律知識 グッズに生かす/「功績」漫画で伝えたい
ほか
シリーズ「十人十色のしあわせ小箱」 人生を拓いた10の決断 NHK辞め恐竜にかける……(読売新聞アーカイブ選書)
2023年
シリーズ「十人十色のしあわせ小箱」 好きを極める ポケモン×古生物学!?……(読売新聞アーカイブ選書)
2024年
シリーズ「十人十色のしあわせ小箱」 運命が動き出した時 南極基地の料理人、標高50m「超低山」制覇……(読売新聞アーカイブ選書)
2023年
十人十色のしあわせ小箱(2) 偏差値35から東大、40歳で落語家入門……夢諦めずに (読売新聞アーカイブ選書)
2023年
十人十色のしあわせ小箱 (1) 箱根ランナー、ミシュランシェフら10人の物語 (読売新聞アーカイブ選書)
2022年