スティーヴンソンの欧州カヌー紀行 スティーヴンソンの欧州カヌー紀行

スティーヴンソンの欧州カヌー紀‪行‬

    • ¥400
    • ¥400

Publisher Description

ロバート・ルイス・スティーヴンソンは『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』などの作品で知られる十九世紀イギリスの作家で、晩年(というか、四十四歳で死亡しているので短すぎるその人生の後半)は、転地療養に適した土地を探した末に、南太平洋のサモアに妻と移り住み、その地で没しました。
この紀行は、二十代のスティーヴンソンが友人と二人で大陸(ヨーロッパ)にカヌーを持ちこみ、川や運河づたいに旅をした記録です。
未来の世界的ベストセラー作家がまだ無名だった若き日の、好奇心旺盛で、冒険やキャンプなどのアウトドア大好き青年だったころの、時代の最先端をいくセーリング・カヌー(ロブロイ・カヌー)を用いた川旅で、ヨーロッパの大河を上流に向かって必死に漕いだり、スリル満点の急流下りを楽しんだり、風がよければ帆走したりと、鉄道や馬車など普通の旅行手段ではとうてい味わえないスリルや緊張感や楽しみに満ちています。
本書の後半には、サモアに移住したスティーヴンソンの晩年を描いた中島敦の『光と風と夢』を併載しています。
中島敦も気管支ぜんそくの転地療養をかねて西太平洋パラオの南洋庁に勤務した経験があり、スティーヴンソンには大いに共感するところがあったようです。
『山月記』の虎になった主人公にも、『光と風と夢』のスティーヴンソンにも、三十三歳で夭折することになる中島敦自身の強い自己投影が感じられます。

目次
はじめに
スティーヴンソンの欧州カヌー紀行
現代表記版 光と風と夢(中島敦)
訳者あとがき

GENRE
Fiction & Literature
RELEASED
2021
October 22
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
304
Pages
PUBLISHER
エイティエル出版
SELLER
Digital Publishing Initiatives Japan Co., Ltd.
SIZE
2.8
MB
ジキル博士とハイド氏 ジキル博士とハイド氏
2016
醫師と旅行鞄の話 醫師と旅行鞄の話
1938
【朗読音声付】ジーキル博士とハイド氏の怪事件 【朗読音声付】ジーキル博士とハイド氏の怪事件
2013
眺海の館 眺海の館
2019
小学館世界J文学館 宝島 小学館世界J文学館 宝島
2022
子供の詩の庭 子供の詩の庭
2021