



トパーズ
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3.4 • 39件の評価
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- ¥420
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発行者による作品情報
1980年代の東京、深い闇と頽廃、そして、SM嬢たち。
シャンデリアがゆらめくホテルロビーを歩き、シャンペンを飲み、男たちの病理を受け止め、トパーズの指輪を見つめながら、彼女たちは、生き延びるための何かを探し続ける...。
大都市東京を象徴するかのような女性たちを描いたこの短編集は、"TOKYODECADENCE"のタイトルで、著者自身によって映画化された。
電子版では、映画で「サキ女王様」を演じた天野小夜子の、アニメーション化された写真が、表紙と章タイトルを飾っている...。





APPLE BOOKSのレビュー
村上龍が1988年に発表し、その後自身の監督・脚本で映画化した連作短編集「トパーズ」。全編を通じて描写されるアブノーマルで過激な性表現や暴力から決して万人向けの作品ではないが、当時その衝撃的な内容が話題を呼びベストセラーに。収められた12編の小説は、全てSM嬢が主役(最後の一篇だけ異なる)となり、彼女達が感じたことや体験したことを一人称で語るスタイルで書かれているが、口調を模して句読点や括弧を極力排除した独特の文体はどこか痛みを痛みと感じさせない、悲壮感が麻痺したかのような不思議な印象を与える。欲望にまみれた性風俗の世界と、バブル全盛期の刹那的な狂乱のコントラストから、人とのつながりを渇望しながら間違った場所で彷徨っているそんな哀しさが浮かび上がってくる。
カスタマーレビュー
単調な中に垣間見える異常
淡々と読み進められる作品だがその単調な展開の中に潜む異常な描写こそがこの作品の肝であるように感じられた
村上龍氏の作品はいくつか読んでいるので性描写や文体などは抵抗なく読むことができたが、そこで引っかかってしまうような方にはおすすめできない
つまんない
これはくだらない!トイレットペーパーにもならない。資源の無駄だし、読めば時間の無駄。200円でも高い。昔読んでがっかりした。