トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars 嘆きの星
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Publisher Description
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代──辺境の街イシュトヴァーンの支配者・吸血侯爵ジュラは、ロストテクノロジー兵器“嘆きの星”による人類抹殺の野望を巡らしていた。その情報を掴んだ汎人類機関ヴァチカンは、計画を阻止すべく、ひとりのエージェントを派遣した! 存亡を懸けて闘う二つの種族を、壮大なスケールで描くノイエ・バロックオペラ『トリニティ・ブラッド』の長編シリーズ版、R.O.M.編がついに電子書籍でも開幕!――汝、目をそらすことなかれ!!
Customer Reviews
切ない・・・けど・・・でも最後はやっぱり切ない
中学生の頃、同級生に勧められて読み始めたのがきっかけのこちらのシリーズ。漫画も読んでいます。もう、十年以上前になるのですね・・・当時はとてもハマりました。ふとした時に主人との会話で思い出し、再び読むことに。またしてもハマりました。家事育児の合間に読んでストレス発散です。
何回も読んでるので大筋の展開は知っているのですが、吉田直先生の文章は魔法なのかな・・・何回読んでも引き込まれてこの世界観にどっぷり入り込んでは、ドキドキしたり登場人物たちの心情に涙ぐんだり・・・九条キヨ先生の描くトリブラの漫画も好きなのですが、原作の、文章の行間に差し迫ったものを感じるのでトリブラの世界観がよりリアルに、より身近に感じます。
終盤に差し掛かる頃は人間の哀しき性に切ない気持ちが胸を支配します。だけど、最後の最後に希望の星が世界の闇を照らさんと力強く旅立つ姿に胸を打たれ、勇気をもらえます。
そしてあとがきで泣く・・・吉田先生がまだご存命なんじゃないかと錯覚してしまうほど生きた文章だったので。でも、亡くなってしまった事実を頭の片隅で理性が投げかけてきて・・・すごい悲しいです、今。
ちなみにこちらの書は、吸血鬼やらヴァチカンが出たりする設定になっていますが中身は“SF”要素の強い“人間小説”だと思っています。
聖典の引用はあるのですが、世界観を演出するためだけのオプションなので宗教とか関係なく読んでほしいオススメの書です。