トーマス・マン短篇集
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発行者による作品情報
(この本について)
この本には、トーマス・マンの短編のうち、以下の作品を収録してあります。青空文庫のものをベースにしていますが、若干、語句を現代風に改めた部分があります。
幻滅 一八九六年
墓地へゆく道 一九〇一年
幸福への意志
トビアス・ミンデルニッケル
トリスタン 一九〇二年
小フリイデマン氏 一八九七年
(トーマス・マンについて)
パウル・トーマス・マン(Paul Thomas Mann、一八七五年六月六日 — 一九五五年八月十二日)はドイツの小説家。リューベックの富裕な商家に生まれる。当初は実科を学んだが処女小説『転落』が認められて文筆を志し、一九〇一年に自身の一族の歴史をモデルとした長編『ブッデンブローク家の人々』で名声を得る。その後市民生活と芸術との相克をテーマにした『トニオ・クレーゲル』『ヴェニスに死す』などの芸術家小説や教養小説の傑作『魔の山』を発表し、一九二九年にノーベル文学賞を受賞した。
一九三三年にナチスが政権を握ると亡命し、スイスやアメリカ合衆国で生活しながら、聖書の一節を膨大な長編小説に仕立てた『ヨセフとその兄弟』、ゲーテに範を求めた『ヴァイマルのロッテ』などを発表。終戦後もドイツに戻ることなく国外で過ごしたが、『ドイツとドイツ人』などの一連のエッセイや講演でドイツの文化に対する自問を続けた。
兄ハインリヒ・マン、長男クラウス・マンも著名な作家である。
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。