ドストエフスキー後期短編集
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発行者による作品情報
(この本について)
この本は、ドストエフスキー作、米川正夫翻訳による「ドストエフスキー後期短編集」です。以下のように八編が収録されています。これらはいずれも、『作家の日記』の中で発表されたものです。
「ボボーク」(一八七三年)
「キリストのヨルカに召されし少年」(一八七六年一月)
「百姓マレイ」(一八七六年二月)
「百歳の老婆」(一八七六年三月)
「宣告」(一八七六年十月)
「おとなしい女」(一八七六年十一月)
「おかしな人間の夢」(一八七七年三月)
「現代生活から取った暴露小説のプラン」(一八七七年五月)
なお、巻末に『作家の日記』の解説より、収録された短編に関する部分を抜粋して掲載しました。
また、この古典教養文庫版の「ドストエフスキー後期短編集」には次のような特長があります。
1、現在では使われない言い回しや言葉は、現在普通に使われる言葉に置き換えました。現代人には意味の取りにくい文は、平易な文に書きなおしました。
2、わかりにくい言葉や、登場人物、でき事、作品などについての適切な注を、割り注の形で入れてありますので、本文の理解が深まります。これは原訳書にあったものに、編集者が適宜加えたものです。
3、原訳書に挿入されたフランス語などの外国語表記はそのまま掲載し、日本語訳を割り注の形で入れました。
4、人名・地名は、現在通常に使われている表記に変更しました。
5、特に人名については、ロシア固有の文化を尊重する観点から、できるだけ原文通りの名前・父称としました。
底本は以下のものとなります。
ドストエフスキー全集 第十四巻(河出書房新社)
昭和四十五年六月二十日初版印刷
昭和四十七年六月十五日五版発行
ドストエフスキー全集 第十五巻(河出書房新社)
昭和四十五年六月二十日初版印刷
昭和四十七年六月十五日五版発行
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、電子書籍デバイスはもちろん、スマートフォンやタブレットなどでの読書に最適化しました。またMacやパソコンでも読むことができます。
3、すばやい操作性
索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
4、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
5、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。古典教養文庫のブログに書き込むことで迅速なレスポンスが得られます。