ネオヨコハマの夜に来い 第三巻
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発行者による作品情報
港町・ネオ横濱―。
警察と保釈金保証業者から依頼を受け、賞金首のかかった犯罪者と保釈金踏み倒し容疑者(ベルジャンパー)の両者を狩猟することで生計をたてる、『賞金稼ぎ(バウンティーハンター)』のジョリー藤尾は、逮捕率九○%を誇る敏腕で、今日もこの街にひそむ獲物を追いつづけていた。
予想以上に手こずるマッチョな犯罪者どもにウンザリしていたジョリーは、片手間でもできる楽な仕事をチョイスする。
それは元大手製薬会社の研究員だった麻薬密売人(プッシャー)の男・黒木と元刑務所看守の逮捕であった。
着手して早々、情報屋などを使った結果、一筋縄では行かぬ事件の真相が明らかになってくる。
黒木が深く関与している、グルメの街・ネオ横濱の行列ができる店に《ヨコハマエロチカ》という新型食用麻薬が蔓延していることを耳にするジョリー。
これをとり仕切るのは、ネオ横濱を牛耳る『鬼北会』。
直系の『三田組』に在籍していた黒木は、ネオ丹沢山系にある麻薬精製工場で、研究者をさせられていたのだ。
そこで偶然にもできてしまった食用麻薬。
そのレシピは、黒木しか知らない。
反人道的な無差別麻薬に、反旗を翻した黒木は、《ヨコハマエロチカ》撲滅に孤高の戦いにでた。
逮捕した黒木の過去に胸打たれ、友情を育んだジョリーはこの一件に力を貸すハメになるが、二人にはもうすでに組織の魔の手が迫っていた・・・。
ジョリーは黒木と、ヤクザ組織、アメリカンマフィア、凄腕の殺し屋にエログロ女囚を相手に、モグリの小学生賞金稼ぎ(バウンティーハンター)・室田ピラニア、変幻自在のストーカー女・竹城アキや男色の土佐犬・花子など神の悪戯で事件にかかわってくるロクでもない面々をも巻き込んだ、四方八方銃弾飛び交う大騒動に巻きこまれてゆく。
果たして、ジョリー藤尾の運命はいかに―。
著/丸野裕行