パラオはなぜ「世界一の親日国」なのか
天皇の島ペリリューでかくも勇敢に戦った日本軍将兵
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5.0 • 2件の評価
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発行者による作品情報
天皇皇后両陛下のパラオ共和国御訪問の理由とは?——
じつはパラオは、第一次世界大戦後、大東亜戦争の終戦まで、日本の委任統治領であった。そのため、今でも日用語として「オカネ」「ダイジョウブ」「ベンジョ」「デンワ」「チチバンド(ブラジャーのこと)」「ツカレナオース(ビールを飲むこと)」などの言葉が使われている。
さらに大東亜戦争での屈指の激戦地でもある。ことに中川州男大佐率いるペリリュー島守備隊は、侵攻してくる米軍に40パーセントという未曾有の戦闘損害を与えるほどの敢闘をしてみせた。しかも、島民たちは脱出させ、彼らの命も守っている。
この地の日本軍の不撓不屈の戦いぶりは、多くの人々の心を揺さぶった。昭和天皇は毎朝「ペリリューは大丈夫か」と御下問されたといわれるが、実際に11回もの御嘉賞が下賜されているのだ。
このような歴史が、パラオの人々の心の中に深く刻み込まれている。だからこそパラオは、驚くほどの親日国なのである。
著者の井上和彦氏は、長年にわたって現地での記念式典に足を運び、日米の元兵士たち・遺族たちの胸を打つ交歓や、現地の方々の日本への思い、そして今も生々しく残る戦跡を克明に記録してきた。著者が撮影した貴重な写真も満載し、国境を越えて多くの人々の胸を打った日本人の真実の姿を伝える、感動の書である。
第1章:日章旗と月章旗——かつて日本が統治した地
第2章:不撓不屈の死闘——寄せられる称賛と感謝
第3章:鏡のような海面に夕陽は落ちて——美しきペリリュー
第4章:もう一つの激戦の島——アンガウル
第5章:パラオにはためく日の丸の波——両国の未来のために