フェミニズムと権力作用 新装版
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- ¥3,600
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Publisher Description
〈家事は女の仕事〉ではなく〈男女両性の役割〉という認識が広まっている一方で、女性たちの間にはフェミニズムへのあきという感覚が深くなっているようにみえる。言葉として、思想としてフェミニズムが力を持っていたわりには女性の生活は大して変化していない。それはなぜなのか。本書はこの難問に立ち向かう。第一部ではフェミニズム論に焦点を合わせ、女性が対立するように置かれている仕組みを解き明かす。第二部は差別問題の構造を探る。日常性としての性差別をどう考えればよいのか。第三部では結婚、親子、老いなど多様な問題をとりあげ、これから女たちがどんな選択をしていくのか、その声を聞きとろうと試みる。性役割分業が歴史的な厚みのある心性や知覚の構造が生み出した厚みのある社会制度であることを強調して、困難な問いに答えようとしている。