ボーイズ・ラン・ザ・ライオット(1‪)‬

APPLE BOOKSのレビュー

自分が自分らしくあるために、オリジナルブランドを立ち上げようと奮闘する高校生たちの姿を鮮やかに描き出す青春マンガ。女性の体と男性の心を持ち、本当の気持ちを抑え込んで生きなければならない状況に苦しむ主人公の渡凌（わたり・りょう）。ある日、留年して同じクラスに入ってきた豪放な性格の佐藤迅と出会い、一緒にブランドをやらないかと誘われたことで、運命へ向き合う大きな一歩を踏み出す。服のデザインを通じて自らを表現することは、彼らにとって周囲の常識や偏見にあらがい、それを覆していく挑戦だった。読み進めながら、いつのまにか主人公たちを応援せずにはいられなくなる、力強いストーリー運びが魅力。