ポーカーとゲーム理論2
最適なレンジ構築と状況変化を考えた戦略的対応
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Publisher Description
分かる理論、使える戦略
本書は米国でベストセラーとなった『ポーカーとゲーム理論』の続編である。著者は有名ポーカープロにしてコーチでもあるアンドリュー・ブロコス。本書を通じて彼は、どんな状況に置かれようとも、そこでどうすればレンジ構築を正しく行えるのか、その方法を解き明かしている。
本書では実際のノーリミットテキサスホールデムでのシナリオ分析をしながら、上手くプレイできそうなハンドをどう選ぶかだけでなく、選んだ複数のハンドがそれぞれ補完しあってお互いの強さを増幅すると同時に、お互いの弱さも補い合えるような選び方をも学んでいく。そしてその学習プロセスで、以下のようなとても役に立つコンセプトについて深く掘り下げている。
ベットサイジング
エクイティ否定/エクイティ実現
バランス
レバレッジ
ボードカバレッジ
つけ込みプレイ
本書からはこのポーカーという愛すべきゲームについて新たな発見を得られることだろう。それが、トーナメントだろうとキャッシュゲームだろうと、ハイステークスだろうとローステークスだろうと、オンラインだろうとライブだろうと。ハッとさせられるような新しい発見があるはずだ。
実際のゲームでのプレイを例に用いて示されるのは、あらゆる場面でベストの決断を下して、ビッグフィッシュを上手く釣り上げたり、シャークばかりの中でも生き延びるための方法である。それらの方法を手にできれば、自分のプレイに自信をもって、プレイを正確に、そしてプレイを最適化していける。
ポーカーでは単純な話はめったにない。ハンドバリューはストリートごとに変化していくため、プレイヤーは現時点でのハンドの強さだけでなく、いろいろなボードの展開に対してそれらのハンドの強さがどうなるかも考えなくてはならない。例えば、後のストリートで両極化レンジからベットする機会があるというバリューは、それはもうこれ以上ベットがない場合と比べて、前半のストリートにおいて様々なタイプのハンドでベット、コール、またはレイズする誘因となるのである。『ポーカーとゲーム理論』第1巻でもそういう複雑な意思決定について触れられてはいるが、この第2巻ではそれらをより深く掘り下げて考えるプロセスが紹介されている。
第1巻と同様に各章でそれぞれのテーマにそった解説を行ったあとには例題、解答・解説が用意されている。もちろん本書でも難解な数式の登場に混乱することはない。分かりやすくまとめられた本書と前作をあわせて読破すれば、中上級プレイヤーのさらなるレベルアップを叶えてくれるだろう。