リウーを待ちながら(1)
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4.3 • 35件の評価
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- ¥800
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発行者による作品情報
富士山麓の美しい街・S県横走市──。駐屯している自衛隊員が吐血し昏倒。同じ症状の患者が相次いで死亡した。病院には患者が詰めかけ、抗生剤は不足、病因はわからないまま事態は悪化の一途をたどる。それが、内科医・玉木涼穂が彷徨うことになる「煉獄」の入り口だった。生活感溢れる緻密な描写が絶望を増幅する。医療サスペンスの新星が描くアウトブレイク前夜!!
APPLE BOOKSのレビュー
富士山麓の架空の町・横走市を舞台に、現地の病院に勤める内科医が細菌の蔓延に立ち向かう「リウーを待ちながら(1)」。医療を題材にしたシリアスなドラマを得意とする朱戸アオが、正体不明の病に人々が追い詰められていくパンデミックの恐ろしさを、臨場感たっぷりに描き上げる。センセーショナルなテーマではあるが、専門知識を随所に挟み込み、説得力のある内容に仕上がっているのが特徴。何気ない町の風景や、母親とすれ違う少女のエピソードなど、本筋には直接関係しない日常の場面も丹念に描写することで、平穏な日々がウイルスによって侵食されていく恐怖を"現実に起こり得る事態"として巧みに浮き立たせている。わずか数人に端を発する不審死が、地方の病院から始まり、町全体、やがて国をも巻き込む騒動に展開していくスケールの大きさに、(2)以降も目が離せない。
カスタマーレビュー
garlic-flavor
、
タイトルがもう既にすごい
MOTHERのラスボス戦ぐらいすごい。
全世界の人に読んでほしい。