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心の雑記帳

    • ¥880
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発行者による作品情報

高校生の頃にチェーホフの短編小説「大学生」と出会い、ロシア文学の魅力にとり憑かれてから、はやくも40年が過ぎようとしている。こんなに長く読み続けているにもかかわらず、全く飽きないのはなぜだろう。いや、それどころか、読むほどに、ますます面白くて、またこちらの人生経験に比例するかのように、新たな発見があり、驚きの日々だ。

気がつけば、読みながら、脳をフル回転して思考する自分がいる。愛や悲しみ、哲学に人間学など、あらゆる物がぎっしり詰まったロシア文学との〈格闘〉は、文字通り〈生き甲斐〉であり、喜びでもある。

とにかく、それほどロシア文学は面白くて、奥が深い。どうもこの思いは、死ぬまで続くような気がする。まあ、こちらの片思いかもしれないが、そんなロシア文学に対する私からの〈ラブレター〉が本書である。

これまで、新聞や雑誌、紀要などに書き散らかした雑文が、気がつけば相当の数にのぼるに至った。もとより、系統立てて書いたものではないので、このような形で世に出すのは厚顔の至りなのだが、ロシアの文化に魅せられた人間の、ありのままの精神遍歴の足跡として記すのも無駄ではないと思う。かりに一人でもこの思いに共感してくれる読者がいたなら、望外の喜びである。


=目次=

はじめに

第1部エッセー

チェーホフのこと

世界一短い文学案内

アイ・ラヴ・ウオッカ!

別荘暮らし

駅物語

アンナとナスチョーナ

ヘラルドの会

マルメラードフとイリヤス

ヴァルラーモフとリーザ

ロシア・オペレッタに想う

一粒の麦地に落ちて(追悼文)

第2部作品論

誰が悪い?(「駅長」)

「幼年時代」とは

()のあるところ神あり

イワンは馬鹿?

「かもめ」覚え書き

『いとしのタパリョーク』

『キルギスの雪豹——永遠の花嫁』

第3部書評

『大いなる魂の詩』

『キルギスの雪豹〜永遠の花嫁』

『トルストイ』

『トルストイと生きる』

『叛逆のセレモニー』

『紅蓮の華咲きて』

『復活』あとがき

『ソ連文芸クロニクル』

『ロシアわが友』

第4部講演

ロシア文学に魅せられて〜私のロシア語学習遍歴

第5部論文

エミリー・フロンテとドストエフスキー

「大学生」ノート

「脱走」のロシア文学〜『セイデの歎き』をめぐって

鈴のシンボリカ〜『生きよ、記憶せよ』の結末

「祝祭」の変奏〜『生きよ、記憶せよ』の結末その2

現代ロシア文学の潮流〜世紀末を越えて〜

あとがき

巻末付録・ロシア文学名言セレクト

ジャンル
小説/文学
発売日
2017年
7月12日
言語
JA
日本語
ページ数
273
ページ
発行者
スラヴァ書房
販売元
Abe Shokichi
サイズ
1.6
MB
ベーシックロシア語 文法+会話 ベーシックロシア語 文法+会話
2017年
チェコ語単語集 チェコ語単語集
2019年
〔増補改訂版〕やさしいロシア語カタコト会話帳 〔増補改訂版〕やさしいロシア語カタコト会話帳
2019年
和露ミニ辞典 和露ミニ辞典
2019年