ワンコインから始める初めてのミニオプション投資「超」入門
デリバティブ(金融派生商品)界の令和の革命児「ミニオプション」の徹底活用法
-
- ¥2,800
-
- ¥2,800
発行者による作品情報
「株式市場の大波乱」を生き抜く
超ローリスク(リスク限定)・超ハイリターン(利益無限大)の投資戦略を構築
“大波乱”のマーケットを、“超ローリスク”で生き抜く
1)株式市場の大波乱でこそ生きる、日経225ミニオプション
2024年8月の「“日本発と見て間違いない”令和のブラックマンデー」や、2025年4月の「“令和の黒船”とも言うべきトランプ相互関税ショック」など、世界のマーケットは大きく揺れ動きました。特に、大幅な実質マイナス政策金利が長引く状況下の日本の株式市場では、今後も相場の乱高下は避けがたいように見受けられます。「今、唯一確実なのは、不確実性が高まっているということだ」としても過言ではありません。 このような厳しい現実を直視すれば、「投資=リスクが高い」と懸念するのはもっともです。しかし、不確実で、しかも大きな動きが避けられない(=上にも下にも大きく動く)からこそ、積極的にチャレンジしてほしい投資があります。それが、本書のテーマである日経225ミニオプション(以降、ミニオプション)です。
2)リスク限定(数百円~数千円程度)が最大の魅力
ミニオプションは満期日である毎週金曜日の寄り付きで決まる日経平均株価(=日経225)を、投資家が選択した権利行使価格(2025年5月現在、125円刻み)で売る権利(プット)、買う権利(コール)を指します。
プットを買った場合には、満期日に日経225の時価(SQ値)が権利行使価格を下回っていれば利益、コールを買った場合には、満期日に日経225の時価(SQ値)が権利行使価格を上回っていれば利益になります(※厳密には、満期日前に決済するやり方もあります。詳しくは本書にて)。
ミニオプション自体は、従来のマンスリーオプションとほとんど変わりません。大きく違うのは以下の4点です。
①毎週1回(月に4~5回)、金曜日の寄り付きに満期が来る
②安く買える(満期までの時間価値がほとんど残っていない=プレミアムが安い)
③本質的価値(最終価値)を狙ったわかりやすい取引が可能
④ミニオプションのプレミアムは従来のオプションのプレミアムの10分の1という割安さで、しかも日経225の100倍の取引を前提としている
ミニオプションは、超ローリスク・超ハイリターンを軸とする投資法です。なかでも、超ローリスクは、不確実性が増すマーケットを前提とするならば、大きなメリットといえます。条件(何曜日に、どの権利行使価格を選ぶかなど)によりますが、プレミアムとして支払う金額(=最大損失額)は数百円(~数千円)程度で済みます。
3)市場のサプライズ狙いのイベント・ドリブン型投資戦略と株式投資のサバイバル術として
「(今後も)株式市場の大波乱が頻繁に繰り返されかねない」という蓋然性の高まりを捉え、予想変動率(IV)の急拡大に伴う「プレミアム爆発」を狙った、超ローリスク・超ハイリターンの「イベント・ドリブン型の投資戦略構築」が、ミニオプションの肝です。日米両国の経済状況やイベント・カレンダーなどを意識しながら、株式投資にはない“ミニオプション投資ならではの戦術(ベアスプレッドやストラングルなど)”を駆使します。
本書で紹介しているミニオプションの戦術は、それ単体で使っても期待できるものですが、株式投資と併用すると、ヘッジとしても使えます。例えば、マーケットに過熱感があるときに、数百円程度のアウト・オブ・ザ・マネーのプット(日経225の時価から大きく離れた権利行使価格のプット)を買っておけば、もしも急落したとしても、急落分を補える可能性は十分にあります。
先の読めない今こそ、最強かつ最善の株式投資法ともいえるミニオプションの出番なのです。