一撃のお姫さま 一撃のお姫さま

一撃のお姫さ‪ま‬

    • ¥1,800
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発行者による作品情報

恋愛小説の旗手・島本理生の新境地!


他人からはままならない恋愛に思えても、本人たちは案外、その”雑味”を楽しんでいるのかもしれない――。


*5つのちょっと不思議な、新たなる読書体験


「停止する春」

東日本大震災から11年目。会社で毎年行われていた黙とうがなくなった。

それから私は、仕事を休むことにした。代わりに、毎日時間をかけて大根餅を作る。ある日、八角の香る味玉を作り置きした私は、着ていたパジャマの袖口を輪にして戸棚に結び、首を突っ込んだ……。


「最悪よりは平凡」

掃除機をかければインコをうっかり吸い込み窒息死させ、夫が書斎を欲しがれば娘を家から追い出す母に、「妖艶な美しい娘」をイメージして「魔美」と名づけられた私。顔見知りの配達員にはキスされそうになり、年下のバーテンダーには手を握られ、不幸とまでは言い切れないさまざまな嫌気を持て余す。


「God breath you」

女子大でキリスト教を中心に近現代の文学を教える私はある日、ほろ酔いでおでんバーから出たところを若い青年に声をかけられる。彼は、世を騒がせた宗教施設で幹部候補として育てられた宗教二世だった。


「家出の庭」

ある日、義母が家出した。西日に照らされた庭に。青いテントの中で義母はオイルサーディンの缶を開け、赤ワインを飲んで眠る。家出3日目、私はお腹に宿した子が女の子だと知る。


ほか

ジャンル
小説/文学
発売日
2025年
6月12日
言語
JA
日本語
ページ数
248
ページ
発行者
文藝春秋
販売元
BUNGEISHUNJU LTD.
サイズ
2.3
MB
Red Red
2017年
ファーストラヴ ファーストラヴ
2020年
あられもない祈り あられもない祈り
2013年
ナラタージュ ナラタージュ
2008年
はじめての はじめての
2022年
ご本、出しときますね? ご本、出しときますね?
2017年