一橋ビジネスレビュー 2015 Autumn(63巻2号)
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特集:ファミリービジネス その強さとリスク
経済の原動力のけん引車は多国籍企業だというイメージが強いが、主要産業国においてファミリー企業による付加価値や雇用の創出への貢献度は決して小さくないという。特に日本は、その貢献度が大きいファミリービジネス大国であり、高い業績パフォーマンスを続ける長寿企業が多いといわれている。にもかかわらず、日本におけるファミリービジネスの研究は発展途上である。本特集のねらいは、日本のファミリービジネスの研究を整理し、考察することで、今後の研究の方向性を示すことである。世界最古の企業といわれる金剛組の研究や日本のファミリービジネスの業績優位に関する実証研究結果から日本のファミリービジネスの強さの要因を分析し、その一方で抱えるリスクへの対処方法としてのファミリービジネスのガバナンスのあり方について議論を展開する。
※[特集論文―VI 世界最古の企業 金剛組の叡智に学ぶ]は、電子化許諾対象外のため、電子版には収録されておりません。
●●目次●●
特集にあたって
軽部 大 一橋大学イノベーション研究センター准教授
米倉誠一郎 一橋大学イノベーション研究センター教授
[特集論文―I]ファミリービジネスの理論 昨日、今日、そしてこれから
奥村昭博 静岡県立大学大学院経営情報イノベーション研究科特任教授
[特集論文―II]日本のファミリービジネス研究
淺羽 茂 早稲田大学ビジネススクール教授
[特集論文―III]ファミリービジネスと戦後の日本経済 上場企業のデータから見えてくる日本のファミリービジネスの姿
ウィワッタナカンタン・ユパナ シンガポール国立大学ビジネススクール アソシエート・プロフェッサー
沈 政郁 京都産業大学経済学部准教授
[特集論文―IV]ファミリービジネスの発展成長とガバナンス
長谷川博和 早稲田大学ビジネススクール教授
米田 隆 早稲田大学ビジネススクール客員教授
[特集論文―V]ファミリービジネスの強みと課題 解決策としての家族憲章とファミリーオフィス
大澤 真 株式会社フィーモ 代表取締役