一橋ビジネスレビュー 2019年AUT.67巻2号―未来洞察と経営
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かつて7大石油メジャーの中で最弱といわれたロイヤルダッチシェルは、シナリオプランニングの技法を用いて、オイルショックを機にトップ企業への転身に成功した。それ以降、未来のシナリオを複数描き、未来への備えを講じるシナリオプランニングの考え方が導入されてきた。現代は、VUCA(激動、不確実性、複雑性、不透明性)の時代と称される。予測困難な時代において、企業は、未来とどのように向き合い、備え、味方につければよいのか。未来を洞察する各種のフォーサイト手法を概説し、それらを企業経営の現場に落としこむ取り組みを、幅広い角度から論じる。主な執筆者:鷲田祐一(一橋大学)、七丈直弘(東京工科大学)、粟田恵吾/橘田尚明/時吉康範/八幡晃久(日本総合研究所)、齊籐滋規/田岡祐樹(東京工業大学)、大場光太郎/小島一浩(産業技術総合研究所)、梶川文博(経済産業省)、根本かおり(博報堂)。ビジネスケースは、「ネスレ日本 キットカット」と「ママスクエア」、インタビューは、北川央樹/柴田吉隆(日立製作所 研究開発グループ 東京社会イノベーション研究センタ)。
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