中国伝統吉祥図案
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- ¥2,800
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発行者による作品情報
本書は、中国伝統の「吉祥図案(龍や鳳凰、四神から美しい草木などの動植物、さらには紋様など)」を解説した翻訳本(原題は『中國傳統吉祥図案』)です。
民族には固有の文化があり、先人から伝えられてきた文化は文学・芸術・建築・工芸美術などが含まれており、時代の変化に応じて現代にまで受け継がれているのです。本書で紹介している「吉祥図案」の数々は、彫刻や織物、刺繍、絵画などに用いられていますが、それらは単にデザインとしての意味だけではなく、中国人の願い(幸せになりたい、お金持ちになりたい、良縁に恵まれたいなど)が込められているのです。
例えば、日本人には馴染みが薄く、時として「恐い」などと忌み嫌われる「蝙蝠(日本語読みで「こうもり」、中国語の発音に近いものとして「へんぷく」)」は、「蝠」の字が「福」と同音(fu)のため「幸福」のシンボルとされています。また、「魚」は「余」と同じく(yu)発音するため繁栄を表すもの考えられているのです。
現在でもこれら「吉祥図案」は中国人の日常生活に根強く残り、いわば中国人のアイデンティティーともいえるものです。本書ではそれら「吉祥図案」が「何故、おめでたい図案として考えられているのか?」という疑問に答えるべく、わかりやすく解説しています。
また、監修者の黒門先生による、日本人にとっての吉祥図案の使い方も合わせて紹介していますので、中国文化の学術書としてはもちろんのこと、開運をしたいという人にとっても最適の一冊です。
中国人の「吉祥図案」を知れば、運が開けること請け合いです。