九龍ジェネリックロマンス 1
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4.0 • 112件の評価
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発行者による作品情報
此処は東洋の魔窟、九龍城砦。ノスタルジー溢れる人々が暮らし、街並みに過去・現在・未来が交差するディストピア。はたらく30代の男女の非日常で贈る日常と密かな想いと関係性をあざやかに描き出す理想的なラヴロマンスを貴方に――。
APPLE BOOKSのレビュー
『恋は雨上がりのように』の眉月じゅんが、ノスタルジーあふれる九龍城砦を舞台に描く大人のラブロマンス。主人公は不動産会社で働く32歳の鯨井。非日常のような日常の中で、過去の記憶がない彼女と同僚、工藤との間に存在するひそやかな思いや、揺れ動く関係性が鮮やかに映しだされる。もっと知りたい、もっと触れてみたいという恋愛未満の感情や、スイカを食べるだけで漂う色気の描写は、著者の本領発揮。「なつかしいって感情は恋と同じだと思ってる」といったセリフで繰り返し暗示される工藤の過去にはミステリーの趣さえあり、ページをめくる手が止まらない。過去、現在、未来が交差し、スケールの大きな読書体験になるだろう。
カスタマーレビュー
あかさっと
、
今年一番グッときました。
鯨井さんの描き方が素敵すぎます。大人の女性をこんなに魅力的に描ける作家さんはなかなかいないのでは無いでしょうか。