京城勝覧[〈天明再板〉京都めぐり]
-
- ¥2,200
-
- ¥2,200
Publisher Description
京城勝覧[〈天明再板〉京都めぐり]
【判型】中本2巻2冊。縦188粍。
【作者】貝原益軒(篤信)作・序。下河辺拾水画。
【年代等】宝永3年1月自序。享保3年春初刊。天明4年夏再刻。[京都]平野屋茂兵衛ほか板。
【備考】分類「地誌」。金,廷恩「近世案内記における観光モデルコースの登場:貝原益軒著『京城勝覧』から見えるもの」は次のように指摘する。 → 近世は、街道の整備と庶民生活の経済的向上にともない、楽しむ旅が大衆化した時代であった。京都の寺社では、近世初期から遠忌・開帳を盛んに催して客の誘致につとめており、旅人の来訪による経済効果も無視できない水準にまで達していた。このような時代背景の中で、モデルコースを収録した案内記が登場した。それは、アクセスに重点を置いた内容で、旅人が携帯して参照できるよう、小型に作られた実用書であった。そこに収載されたモデルコースとは、定められた基点から出発して、道なりの名所を順覧し、基点に戻るというものであり、現在のワンデープランや周遊モデルコースにつながるわかりやすい観光案内の原型と言える。