人工知能が金融を支配する日
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5.0 • 1件の評価
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- ¥1,700
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発行者による作品情報
今、IBMやGoogleの人工知能研究者が、次々とヘッジファンドに引き抜かれている。彼らは最新の人工知能のテクノロジーを駆使し、驚異的な分析能力と取引速度を有するロボ・トレーダーを開発することで、富を独占しようとしているのだ。また、人工知能の進歩は、大規模に、急速に、金融業界の雇用を奪おうとし始めている。
本書では、あまり報道されることのない金融業界と人工知能の「裏舞台」を喝破する。
APPLE BOOKSのレビュー
ソニー銀行の設立メンバーとして、最新テクノロジーを金融分野で活用してきた実績を持つ櫻井豊が、人工知能と金融業界の現状について記した「人工知能が金融を支配する日」。最新の人工知能について解説すると共に、ビッグデータなどを元に10億分の1秒という凄まじい早さで株式を自動で売買するロボ・トレーダーの活躍など、市場の驚くべき姿を紹介。金融分野での人工知能の台頭、といった一般人には難解なテーマを、長年に渡り業界に携わってきた著者ならではの豊富な知見を交えて、平易かつ理路整然とした文章で分かりやすく伝えている。金融関連企業やIT企業、さらには各国政府などの具体的な動きはもちろん、歴史的背景なども踏まえた説明には説得力がある。さらに、海外企業にテクノロジーを独占させることのデメリットについても語り、ガラパゴス化した日本の市場に警鐘を鳴らすと共に、人間社会の将来までを見通す。ビジネス書という枠組みを超えて、これからの人工知能との向き合い方を考えるヒントを与えてくれる一冊。