人殺しは夕方やってきた 人殺しは夕方やってきた

人殺しは夕方やってき‪た‬

    • ¥2,200
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Publisher Description

山の中で一人、壮絶なサバイバル闘争を繰り広げる女性を描いた長篇小説『壁』で世界を震撼させたマルレーン・ハウスホーファー。多くのフェミニスト、作家たちに影響を与えた彼女の、短篇小説名作集がついに邦訳!


山の中でたった一人、壮絶なサバイバル闘争を繰り広げる女性を描いた長篇小説『壁』で、世界を震撼させたマルレーン・ハウスホーファー。

多くのフェミニスト、作家たちに影響を与えた彼女の、知られざる短篇小説名作集がついに邦訳!


西崎憲さん(作家・翻訳家・音楽家・「惑星と口笛」主宰)賞賛!!


ここが抒情の終着点 先はない

なんというみずみずしさ。本からこぼれだすのは、少女や友達、家や風景、おもしろい夢をみる女性や人を殺してしまった男性たち。永遠は子供の形で現れ、細部は不可知を囁く。マルレーン・ハウスホーファーはドイツ語園で最良最高の抒情を達成した。


収録作はオーストリアの村で生まれ育ったマルレーン・ハウスホーファーの少女時代を彷彿させる。共に暮らした人々や動物たち……そして、平和な暮らしを一変させる戦争の影。

文学ムック「たべるのがおそい」vol.4収録の「さくらんぼ」「雌牛事件」「フォン・ガイエン氏の夜の出逢い」ほか、かなしみにユーモアをまぶした切なく心あたたまる作品集。


【目次】

1 少女時代の思い出

美しきメルジーネ

ぞっとするような話

雌牛事件

さくらんぼ

初めてのキス

おばあちゃんが死ぬ

ドラゴン

懺悔


2 大人の生活

小さな幸せ

人殺しは夕方やってきた

日曜日の散歩

おもしろい夢を見る女性

ミルテの木、もしくは軽率なマティルデ

フォン・ガイエン氏の夜の出逢い

お話

とりわけ奇妙な愛の物語

人喰い


3 戦争の影

クワガタムシ

司令官の死

一九四五年の春

国家の反逆者

間借り人たちのクリスマス

恐るべき忠節

ウィロー夫妻

変身

もろびと声あげ(イン・ドゥルチ・ジュビロ)


訳者あとがき


【著者】

マルレーン・ハウスホーファー

1920年生まれのオーストリアの作家。ウィーンとグラーツの大学でドイツ文学を学び、夫と二人の子どもとともにシュタイヤーで暮らし、1970年に亡くなった。オーストリア文学史における非常に重要な女性作家の一人とされる。シュニッツラー賞やオーストリア国家賞(文学部門奨励賞)を受賞している。没後、代表作『壁』が世界的に有名になった。


松永美穂

翻訳家、早稲田大学文学学術院教授。ベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮社)の翻訳で2000年に毎日出版文化賞特別賞受賞。カトリーン・シェーラー『ヨハンナの電車のたび』(西村書店)で2015年日本絵本大賞翻訳絵本賞受賞。そのほかヘルマン・ヘッセ『車輪の下で』(光文社古典新訳文庫)やインゲボルク・バッハマン『三十歳』(岩波文庫)など。

GENRE
Fiction & Literature
RELEASED
2024
September 27
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
1
Page
PUBLISHER
書肆侃侃房
SELLER
Voyager Japan, Inc.
SIZE
2.5
MB