人生を二度生きる――小説 榎本武揚
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Publisher Description
幕臣でありながら五稜郭落城後、請われるまま明治新政府に奉職し、世に「裏切り者」と嘲られた榎本武揚。なぜ榎本は、残された命をかつての仇敵に捧げ、新政府の礎作りに邁進したのか? 動乱の時代、二つの政府に仕えた男の信念と活躍を描く歴史長編。
Customer Reviews
どらごん1120
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榎本武揚入門として
幅広い年齢向けに膨大な著作を書いている作者だけあり、比較的平易な文章で書かれており、かなり読みやすい。
五稜郭までで終わることの多い榎本武揚について、その後も描いた点も評価できる。
ただ、記述がそれほど詳細でなく、大まかな流れの描写に終始し、かつ、人物もかなりシンプルに描かれているため、好き嫌いは分かれると思う。
また、連載形式だったからなのかは不明だが、とにかく同じ話が何度も出てくる。まさか前に書いたことを忘れたわけではないだろうが、ちょっとうざい。
全体的に、榎本武揚やその周辺の人間を知る入門書としては良い作品だと思う。