〈人道五常〉貧福教近道図会
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Publisher Description
〈人道五常〉貧福教近道図会
【判型】中本1冊。縦181粍。
【作者】渓斎英泉(一筆庵)作(遺稿)。修善堂補訂。歌川貞秀(玉欄斎・五雲亭・寿山)画。
【年代等】嘉永4年秋刊。[京都か]西田氏蔵板、[京都]菱屋友七ほか売出。
【備考】分類「心学」。全冊通常収録した。『〈人道五常〉貧福教近道図会』は、嘉永4年刊『貧福悟道捷径(ヒンプクゴドウノチカミチ)[善悪道中記4編]』の改題本。内容は、貧福の区別が生じる原因としての日頃の心の有りようを、様々な故事や譬え話や絵解きで諭した童蒙向けの心学系教訓書。序文で、神儒仏の三教の根本が「信」の一字にあり、幼時より信義を弁え、正直に生きることが三教に叶い、身を守り天のご加護を得る方法であることを述べ、「鍾馗の説」を展開する。続く本文で、神儒仏三教一致の論から始まり、日本・印度・中国の三国古今の教えが根本で一つであること、人倫の基本である親孝行、また、座礼・食礼・書札礼等の礼法の基本、堪忍、家業出精、質素倹約などを説き示し、最後に人は「天地の神と同体」であることを忘れずに、親や先祖に感謝し、「信の心」を尽くすことが大切だと結ぶ。本文の所々に「反哺の孝・三枝の礼」「弁財天」「大黒天」「走馬燈(まわりどうろう)」等の訓話を挿入する。