今を生きる人のための世界文学案内(立東舎) 今を生きる人のための世界文学案内(立東舎)

今を生きる人のための世界文学案内(立東舎‪)‬

    • ¥2,000
    • ¥2,000

発行者による作品情報

僕を熱くさせる小説は、ほとんど全てこの本に書いてある。

都甲幸治のベスト書評集。


とにかく面白い本を、国・言語にかかわらずひたすら読みまくる。そしてその本について書きまくる。これは、そんな「狂喜の読み屋」の戦いの記録だ。


現代日本の最重要翻訳家・都甲幸治。彼の膨大な原稿から厳選したベスト書評集。読書日記、長短様々な書評、自伝的なエッセイなどから、現代の世界文学のありかたが見えてくる! 


村上春樹『騎士団長殺し』についての書き下ろし書評も掲載。世界文学の今を知るための、最新ブックガイドが登場。


【CONTENTS】


まえがき


1 2015年以降の読書日記


2 日本、アメリカ、そして

語りかけてくる言葉――村上春樹『騎士団長殺し』

閉じた家、開いた家――坂口恭平の小説

ラテンアメリカを引き継ぐ――ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』と北米の魔術的リアリズム


3 世界文学をひたすら読む

涙の擁護――舌津智之『抒情するアメリカ――モダニズム文学の明滅』

英語の中の東欧系文学

死の帝国----ロベルト・ボラーニョ『第三帝国』

作家たちの声を聴く----青山南編訳『作家はどうやって小説を書くのか、じっくり聞いてみよう! 』

新しいサリンジャー像----ケネス・スラウェンスキー『サリンジャー 生涯91年の真実』

あらかじめ失われた父を求めて――ジョン・アーヴィング『また会う日まで』

文学の再発明――ドン・デリーロ『ボディ・アーティスト』

沈黙の言葉――ポール・オースター『幻影の書』

偽装された自伝――ポール・オースター『写字室の旅』

アメリカの崩壊――ゲイリー・シュタインガート『スーパー・サッド・トゥルー・ラブ・ストーリー』

三の物語――カレン・テイ・ヤマシタ『熱帯雨林の彼方へ』

新たなフランツ・ファノン----タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』

すべては繋がり、循環する----いしいしんじ『海と山のピアノ』

暴力と絶望――星野智幸『呪文』

奇妙な師弟関係の中で----又吉直樹『火花』

サリンジャーを書き直す----円城塔『バナナ剥きには最適の日々』

外側の眼――筒井康隆『世界はゴ冗談』

肯定の力----岩城けい『Masato』

反転する河原と一般社会----木村友祐『野良ビトたちの燃え上がる肖像』


4 英語を生きる

英語を生きる

トランプと人種差別――南北アメリカ文学に見る排除

前山君のこと


5 僕の好きな翻訳文学40冊


あとがき

  • ジャンル
    小説/文学
    発売日
    2017年
    10月13日
    言語
    JA
    日本語
    ページ数
    209
    ページ
    発行者
    リットーミュージック
    販売元
    Impress Communications Corporation
    サイズ
    2
    MB
    読んで、訳して、語り合う。都甲幸治対談集​ 読んで、訳して、語り合う。都甲幸治対談集​
    2015年
    きっとあなたは、あの本が好き。 きっとあなたは、あの本が好き。
    2016年
    世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今 世界の8大文学賞 受賞作から読み解く現代小説の今
    2016年
    「街小説」読みくらべ 立東舎 「街小説」読みくらべ 立東舎
    2020年
    大人のための文学「再」入門 立東舎 大人のための文学「再」入門 立東舎
    2023年