仕事ができる人の問題解決‪力‬

売上や営業実績、社内での人間関係など、どんなに有能なビジネスパーソンでも何かしらの問題を抱えているものです。そうした時、あなたは「問題から逃げたい」と思うでしょうか。それとも「この問題を解決して自分の能力を示したい」と考えるでしょうか。デキるビジネスパーソンは後者を選び、その高い問題解決能力を誇示することで周囲からの評価や信用を獲得していきます。重要な仕事やポジションも、その組織内での信用なくして与えられることは決してありません。「あの人になら任せられる」と思われるからこそ、会社にとって重要な役割につくことができるのです。

「そうは言っても、自分にはそんな問題解決能力なんて備わっていない」「せいぜい最低限怒られないようにやり過ごすのが関の山だ」と、多くの人はそのように考えてしまうものです。
しかし著者は本書の中で、「人生とは日々様々な問題を解決していくことそのもの」と述べています。健康の悪化や家族との喧嘩、変えられない習慣など、私たちはビジネス以外に私生活でも様々な問題を抱えながら生きています。極端にいえば、「家のトイレットペーパーが切れてしまった」これも問題になるわけです。そして多くの人が、「トイレットペーパーを買いに行く」という問題解決をなんなく行っています。すなわち問題解決に必要なのは特別な才能などではなく問題に向き合い考えること、そして“物がなくなったら買いに行く”といった経験に基づいた行動になります。

著者は誰しも様々な問題を解決する能力を生まれながらに持っており、世の中の問題の90%はやり方次第で解決可能だと述べています。そして本書ではそういった、問題解決に関してより実践的で実用的なテクニックが多数記載されおり、すぐにでもビジネスシーンで役立てることが可能です。
著者は本書の中で、問題を3つのステップを経て解決に導く方法を提唱しています。
1つ目は「問題をとらえること」。今起こっている問題はどのようなものなのかを探っていきます。2つ目は「原因の究明」。問題が起こった原因を究明し、時には情報収集をしながら論理的に原因を明らかにしていきます。そして最後に「解決策を見つけること」。アイデアの捻り方からより効果を期待でき実現性の高い解決策を導く方法、さらには同じ問題が起きた時の予防策に至るまで詳細に記載されています。

人生は問題の連続です。問題を解決していくことは自己実現そのものです。本書を読めば、必ずやあなたの抱えている問題をあなた自身の手で解決する手助けになります。ぜひ一生モノの問題解決力を身に着けて、あなたに本来備わった能力が正当に評価される人生を創造して下さい。