作家たちの戦争―昭和史の大河を往く〈第11集〉 作家たちの戦争―昭和史の大河を往く〈第11集〉

作家たちの戦争―昭和史の大河を往く〈第11集‪〉‬

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発行者による作品情報

荷風、大岡昇平、山田風太郎、大佛次郎・・・・、あの戦争が彼らを作家たらしめた。

昭和史の視点から作家の日記と作品を読み解く画期的な文学論。 


<目次>

山田風太郎の『戦中派不戦日記』を読む

「戦争に負けると、ああなる」──山田風太郎と中国兵捕虜

八月十日の終戦──山田風太郎の心のなかの戦い

「十五日(水) 炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。」

山田風太郎が終生感じた日本人へのもどかしさ

永井荷風の『断腸亭日乗』を読む

荷風が覚悟を決めた昭和十六年六月十五日

「アメリカと戦争するなんて莫迦ばかですよ」

戦時下、荷風が上野駅地下で見かけた男女

八月十五日、疎開先で知る「日米戦争突然停止」

大佛次郎が終戦直後に書いた「英霊に詫びる」

大佛の特攻への共感と荷風、志賀直哉への嫌悪感

「正直に生きていることに悔はない」

東久邇内閣の「内閣参与」として

大岡昇平のフィリピンでの戦場経験

大岡昇平が『俘虜記』で伝えたかったこと

『野火』から伝わる昭和陸軍の狂気

『レイテ戦記』執筆に至る公刊戦史の噓への怒り

書いたのではなく、亡き戦友たちに書かされた大岡昇平

丹羽文雄が目撃した『海戦』の生と死

高見順が向きあった昭和二十年八月十七日の島木健作の死

清沢洌の怒り──「こんな戦争をやるのは誰だ」

徳富蘇峰が「自ら吾が愚に驚」いた八月十五日

伊藤整が感じた十二月八日の奇妙な静けさ

『戦艦大和の最期』──著者・吉田満の戦後



あとがきに代えて──残酷な踏み絵を作家に迫った時代

ジャンル
歴史
発売日
2014年
2月28日
言語
JA
日本語
ページ数
304
ページ
発行者
毎日新聞社
販売元
THE MAINICHI NEWSPAPERS
サイズ
17.7
MB

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