初学訓(2種‪)‬

初学訓(2種)
【判型】半紙本5巻5冊。集録順に縦225・221粍。
【作者】貝原益軒(久兵衛・篤信・損軒)作。
【年代等】享保3年5月、竹田定直(春庵)序。享保3年10月初刊。享保6年再刊。[京都]茨木多左衛門(柳枝軒)板。
【備考】分類「教訓」。同板2種を全冊収録した(後者は袋綴じ展開収録)。本書は、初学者のために書かれた教訓で、言葉はやさしく、人倫の道を知るためにはよく学び、若い時から老年にいたるまで良い師友を求め、聖人の道を学び、人倫に違うことなく、人に益あることをなさねばならぬと明確に説き、五倫・五常は士農工商の道にあるとする。学問の勧めと努力の必要を説いた教訓書(「日本思想史文献解題」参照)。