『別れる理由』が気になって 『別れる理由』が気になって

『別れる理由』が気になっ‪て‬

    • ¥2,600
    • ¥2,600

発行者による作品情報

1968年から1981年という長きにわたり文芸雑誌「群像」に連載され、1982年に全3巻で刊行されると野間文芸賞を受賞した、小島信夫の『別れる理由』。
長期におよんだ連載中、「筆者と編集長しか読まない」と揶揄されたことすらあったという大長篇小説に江藤淳『自由と禁忌』以来久々にスポットライトを当て、江藤淳を含む同時代の他の評者が掴まえそこねた作品世界の全貌を初めて明らかにする作品論が本書である。
現代日本文学の最高傑作、あるいは天下の奇書、どちらとも取れる『別れる理由』は平易な文体で描かれるが、やはり小説でしかなしえない異様な世界を形成している。
そのような作品がいかなる状況下で成立したのか、その作中に流れる時間はいかなるものなのか、作家小島信夫が執筆当時に考えていたことはいかなることなのか、……多彩な要素に満ちた大長篇小説小説にきっちりと寄り添うことで筆者坪内祐三が掴んだものに触れるとき、読者は批評的な読解の愉しみを知ることになるのである。

ジャンル
ノンフィクション
発売日
2024年
7月12日
言語
JA
日本語
ページ数
400
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
5
MB
不謹慎 酒気帯び時評50選 不謹慎 酒気帯び時評50選
2012年
玉電松原物語 玉電松原物語
2020年
羊頭狗肉 のんだくれ時評65選 羊頭狗肉 のんだくれ時評65選
2014年
新書百冊 新書百冊
2003年
最後の人声天語 最後の人声天語
2021年
文庫本を狙え! 文庫本を狙え!
2016年