利食いと損切りのテクニック
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4.0 • 2件の評価
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- ¥3,800
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発行者による作品情報
自分の「売り時」を知る、それが本当のプロだ!
「売り」を熟知することが
トレード上達の秘訣
出口戦術と空売りを極めよう!
得てして初心者は、トレードの仕掛け方や、値上がりしそうな株の買い方ばかりに注 目する。ありもしない百発百中の“聖杯”を手にして、いきなり大儲けしようという、はかない夢をみがちだ。
しかし、買いや仕掛けはトレードというゲームの、ほんの一部にすぎない。長期的に 収益を上げられる自立したプロのトレーダーになるためには、トレードのスタイル、心理学、リスク管理、記録といったものを学び、自分のものにしていく必要があるの だ。マーケットの勝者にふさわしい「資質」を備えられるよう、日々のトレードで鍛 錬を重ねなければならない。経験から前向きに学習し、自分自身を常に成長させてい くのだ。
こうしたことは、本書の著者、アレキサンダー・エルダー博士の世界的ベストセラー 『投資苑』シリーズでも詳しく紹介されている。ただ、本書『利食いと損切りのテク ニック』の特長は、これらの要素をピンポイントに解説したうえで、多くの事例が掲 載されていること、そして視点を変え、あまり一般的に語られることのないテーマに 焦点を当てている点だ――「売り方」である。
売りは大きく2つのタイプに分けられる。「手仕舞い売り」と「空売り」だ。
手仕舞い売りには、目標値での利食いや、許容リスクでの損切りや、途中での見切り の3つのケースがある。仕掛けたトレードが全勝するわけでない以上、どの場合にで も適切に対応することが、運用資金の安定した増加には求められる。
そして空売りをマスターすることで、トレード機会が単純に2倍になる。初心者は空 売りを知らず、ただ恐れる。しかしプロは、価格の下落からも売買益を享受している のだ。とはいえ、マーケットの天井と大底が同じ性質というわけではない。また、上 昇トレンドと下降トレンドが同じ性質というわけでもない。株価は上昇するときより も下落するときのほうが足が速い。
本書は、こうした「売りの世界」について、深く掘り下げており、さまざまなアイデ アを提供してくれる。しかも、2007~2009年の“超”弱気相場での具体的なトレード 例が満載されており、そこからも多くの貴重な教訓が得られるはずだ。
さらに、内容の理解度をチェックするため、全115問の確認テストと詳細な解説も収 められている。本書をじっくり読み、売る技術の重要性とすばらしさを認識し、ト レードの世界を極めてほしい。
「エルダー博士が、あなたに勝ちトレードの利食い方法と、負けトレードの損切り方 法を具体的に分かりやすく教えてくれる。彼はトレード心理学とリスク管理をテクニ カル分析に上手に組み合わせた。これであなたも、過剰評価された株式を空売りする という、マーケットのプロが愛好するゲームに加われるだろう。株価が急落したとき に実践された数々のトレードから得られる教訓は、とても貴重で、実用的だ」
―― ジョン・J・マーフィー(『先物市場のテクニカル分析』[きんざい]、『市場間分析入門』[パンローリング]著者)