化学の授業をはじめます。
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- ¥2,600
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発行者による作品情報
世界500万部、「2022年最も売れたデビュー小説」
60年代米国、未婚のシングルマザーの化学者・エリザベスは男社会で大奮闘するが――世界が共感した痛快エンパワー&エンタメ小説! Apple TV+『レッスン in ケミストリー』原作
APPLE BOOKSのレビュー
新人作家としては異例ともいえる大ベストセラーとなり、Apple TV+で『レッスン in ケミストリー』として映像化もされた作品『化学の授業をはじめます。』。1950~1960年代のカリフォルニア。女性は結婚して家庭に入るのが当たり前という世の中で、エリザベスは科学研究所でたった一人の女性研究者として働いていた。ところがエリザベスに求められるのは、自分よりも専門知識のない男性研究者たちの雑用ばかり。そんなある日、スター研究者のキャルヴィンと出会ったエリザベスは恋に落ちる。自身のキャリアのためキャルヴィンと結婚せずに暮らすことを選んだエリザベスだが、不慮の事故によりキャルヴィンを失ってしまう。彼の死後に発覚した望まぬ妊娠、さらに未婚の母であるという理由で研究者としての職を追われ、経済的に困窮したエリザベスの元にひょんなことから料理番組への出演依頼が来る。そして彼女が始めたのは、単なるレシピ紹介を越える内容の番組だった。その生い立ちを含め、エリザベスを取り巻く環境は過酷だ。しかし、どんなに意に沿わない状況に陥っても、自分は科学者であるという自負を忘れず、あつれきを恐れず立ち向かっていく。そんな彼女だからこそ生じる「化学変化」の広がりに勇気付けられるだろう。