



半沢直樹 アルルカンと道化師
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4.4 • 73件の評価
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- ¥950
発行者による作品情報
半沢直樹が絵画に秘められた謎を解く――。
江戸川乱歩賞作家・池井戸潤の真骨頂ミステリー!
明かされる真実に胸が熱くなる、シリーズの原点。
大ヒットドラマ「半沢直樹」シリーズ待望の最新刊、ついに登場!
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東京中央銀行大阪西支店の融資課長・半沢直樹のもとにとある案件が持ち込まれる。
大手IT企業ジャッカルが、業績低迷中の美術系出版社・仙波工藝社を買収したいというのだ。
大阪営業本部による強引な買収工作に抵抗する半沢だったが、やがて背後にひそむ秘密の存在に気づく。
有名な絵に隠された「謎」を解いたとき、半沢がたどりついた驚愕の真実とは――。
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APPLE BOOKSのレビュー
「やられたらやり返す、倍返しだ!」日本中が待ち望んでいた半沢直樹が帰ってきた。シリーズ5作目の舞台は東京中央銀行大阪西支店。時は、1作目の『オレたちバブル入行組』より前にさかのぼる。融資課長半沢直樹の元に、取引先である美術雑誌の出版社、仙波工藝社へのM&A案件の説得指示が上層部より下る。買収を申し入れてきたのは勢いに乗ったIT企業ジャッカル。しかし、調べれば調べるほど不可解なM&Aであり、仙波工藝社を欲しがる真の意図が見えてこない。謎を解き明かしていくうちに大きな陰謀が裏に渦巻いていることを突き止めた半沢は、仙波工藝社を守るために奔走する。そしてそこには若き画家たちの悲しくはかない物語があったのだ。今回もまた銀行の不正を暴きながら、悪役上司たちをばっさばっさとぶった斬っていく。人情と正義を重んじ、どんな大きな権力にも屈せず真っ向勝負を挑んでいく半沢の生き様はすがすがしい。胸がスカッとする名言の数々は、サラリーマンだけでなく、全ての働く人々のストレスを吹き飛ばしてくれる。老若男女が楽しめる国民的娯楽作品たる傑作。