南海王国記 南海王国記

南海王国‪記‬

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発行者による作品情報

史上初、台湾侵攻!歴史小説の巨人、最新刊!

国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥(えんすうかん)が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。明朝の終わりの始まりだった。若き崇禎帝(すうていてい)は人民の困窮などには目を向けず、自らの独裁君主権を脅かされることばかりを恐れた。ほどなく、李自成(りじせい)の反乱によって明は滅亡した。

その年、20歳を迎えた青年がいた。青年は、漢土の沿海で最も恐れられた海賊の子だった。幼い頃から聡明だったその青年は科挙の生員(受験資格者)となり、南京の太学で儒学を修めた。青年の名を、鄭成功(ていせいこう)といった。

明王朝が倒れ、満州の騎馬民族が国号を清とあらため漢土を席巻、明の旧臣らが続々と清に寝返っていく中で、「抗清復明」を高らかに掲げて青年は国を作った。
台湾島に建てられたその国は、わずか22年の間だけ幻のように耀いた。

(底本 2025年7月発売作品)

ジャンル
小説/文学
発売日
2025年
7月30日
言語
JA
日本語
ページ数
512
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
7.7
MB
始祖鳥記 始祖鳥記
2002年
出星前夜 出星前夜
2013年
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2006年
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2008年
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2005年
狗賓童子の島 狗賓童子の島
2019年