叢書パルマコン・ミクロス10 〈ていねいな暮らし〉の系譜 花森安治とあこがれの社会史
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羨望と同時に嫉妬をもかきたてる〈ていねいな暮らし〉は、現代日本特有の文化なのだろうか。あるいは近代化におけるリスペクタビリティや現代のSDGsなどと比較される普遍的・世界的な傾向なのだろうか。戦前戦後と一貫した美意識をもち『暮しの手帖』を創刊した花森安治の足跡から、松浦弥太郎や無印良品の中華圏における流行、コロナ禍における生活スタイルの見直しまで、連綿と続く〈暮らし〉へのあこがれの社会史を追う。