咒(まじない)の脳科学 咒(まじない)の脳科学

咒(まじない)の脳科‪学‬

    • 4.0 • 7 Ratings
    • ¥950
    • ¥950

Publisher Description

なぜ、私たちは、周りの言葉にこんなに苦しんだりするのでしょう?
人を息苦しくさせる――SNSにあふれる呪いの言葉、病気にもしてしまう暗示。刷り込まれる負けグセ。
脳を中毒にする――イケニエを裁く快楽、罰を見たい本能や正義という快感。ウソつきの遺伝子がモテる。
知りたくなかった現実――男のほうが見た目で出世、女はここまで見た目で損をする。脳に備わっていたルッキズム。

私たち人間の社会は咒(まじない)でできていると言って過言ではないのです。
なぜなら言葉が、意識的と無意識的とにかかわらず人間の行動パターンを大きく変えてしまう力があるから。
人間関係や仕事、人生の幸不幸も、あなたを取り巻く社会の空気さえ。
そして今SNSがひとりひとりを孤立させ、言葉はいっそう先鋭化しています。
正義や快楽に中毒する脳そのものが、そもそも人間社会を息苦しくする装置です。
本書の役割は、脳にかけられた咒がどのようなものかを知らせ、解放することにあります。

【著者より】
本書では、ネガティブなイメージだけを扱うのではなく、ポジティブな想念を含む言葉の力についても光を当てたいと考え、あえて「まじない」に「咒」という文字を使用することにした。
私たちは物理世界に存在している生物ではあるが、認知という観点から見れば、言語の海の中に生きる存在である。
私たちは、誰かの発する音声に左右され、他者が何気なく書いた言葉を目にして一喜一憂する。励まされて生きる活力を得ることもあれば、死を選ぼうという気持ちにさせられることもある。これらは言葉の力である。現代特有の現象などではなく、古来より洋の東西を問わず、言語を用いる技術に長けた者が、意図的にその力を運用してきた歴史がある。
脳科学を中心とした知見をもとに、その力の一端を繙いていこうという本書の試みが、読者の向後に資することがあれば望外の喜びである。

【本書の内容】
序章 咒―言葉の隠された力
第1章 呪い―悪意の影響力
第2章 快楽―脳が制御できない中毒
第3章 ルッキズム―例外なく脳は美醜に囚われる
第4章 社会がかける咒―安寧のための代償
終章 咒がかなうとはどういうことか

GENRE
Nonfiction
RELEASED
2025
March 6
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
192
Pages
PUBLISHER
講談社
SELLER
Kodansha Ltd.
SIZE
1.8
MB
バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書) バカと無知―人間、この不都合な生きもの―(新潮新書)
2022
脳は平気で嘘をつく 「嘘」と「誤解」の心理学入門 脳は平気で嘘をつく 「嘘」と「誤解」の心理学入門
2011
新版 人は、なぜ他人を許せないのか? 新版 人は、なぜ他人を許せないのか?
2024
人は、なぜ他人を許せないのか? 人は、なぜ他人を許せないのか?
2020
社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会> 社会心理学講義 ──<閉ざされた社会>と<開かれた社会>
2013
孤独と人生 孤独と人生
2010
サイコパス サイコパス
2016
脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体
2014
エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術 エレガントな毒の吐き方 脳科学と京都人に学ぶ「言いにくいことを賢く伝える」技術
2023
新版 科学がつきとめた「運のいい人」 新版 科学がつきとめた「運のいい人」
2023
不倫 不倫
2018
世界で通用する人がいつもやっていること 世界で通用する人がいつもやっていること
2014