唯心的、凡神的傾向に就て(承前)
発行者による作品情報
『唯心的、凡神的傾向に就て(承前)』は、明治から大正初期にかけて活躍した日本の明治から大正初期に活躍した評論家、歴史家、山路愛山の文学作品。初出は1969(昭和44)年6月5日。
「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」はどういう経緯で書かれたものかよく判らないの、自分が解釈したのは、明治26年(1893年)頃の女性雑誌編纂者たちから生じたある思潮からうかがえる、その時代の代表的な思考について2つ書いている。
1つは、心の内面と、個人主義の重視という点にあると、山路は述べる。2つめは、永遠を志向して今を軽んじたり、修得を志向して事業を軽んじるのは、これはゆゆしい矛盾であると書いている。