嘘解きレトリック 1巻
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- ¥530
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発行者による作品情報
時は昭和初年。「人のウソが聞き分けられる」能力を疎まれ、生まれ故郷の村を出た浦部鹿乃子。空腹で行き倒れた九十九夜町で、貧乏探偵の祝左右馬と出会い…!?
カスタマーレビュー
musashipo
、
面白い
少女漫画は普段あまり読まないのですが、一巻無料だったのでなんとなく読んでみたら最終的に全巻購入していました。
嘘を聞き分けられる女の子が主人公で、幼少期は周りの人間に屈託なく「それ嘘でしょ?」と指摘してしまいます。そのお陰で周囲には忌まれ、居づらくなった主人公は一人故郷を出、力を隠して生きていくことを決意するのですが・・・
辿り着いた先でとある方に拾われ、この方が一見生活力のないダメ人間なのですが、まぁなんとも魅力的なキャラクターです。主人公の能力を知ってなお嫌な顔ひとつせず傍に置いてくれます。
主人公とふたり普段は裕福でない暮らしを送りますが、その二人の生活模様が楽しげです。特に美味しい物にありつけた時の二人のはしゃぎ様が可愛い!
周囲の人間も皆真っ直ぐで優しく、醜い嘘などつきません。そこに混ざりたいくらい穏やかな空間です。
大まかな漫画の内容は、主人公の嘘を見抜く能力と主人公を拾ってくれた方が力をあわせて事件や小さな困り事を解決していく探偵ものです。
その中で主人公は自分の力のことで葛藤したり、人間的に成長したりします。
小さな事件ではほっこりしたりするエピソードもありますが、大きな事件はなかなか少女漫画とは思えない緊迫感と迫力があります。
勿論ちゃんと少女漫画らしいシーンも後に出てきますが、そちらは胸きゅんものです。
今からもう一度読み返そうと思います。