夢に向かって一歩一歩
走ること、それは自分との出会い
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発行者による作品情報
難病患者さんとの出会いふれあいから勇気づけられた著者が、そのお返しに「自分の足で走りながら日本全国の患者さんを励ます」という夢の実現を綴った旅のスケッチ集
1999年7月29日~11月29日、難病の患者さんを励ましながら128日約6,000Kmを走り抜けた市民ランナー澤本和雄。
日本一周という遥か遠い道のり・・・
「患者さんを励ますという夢があるから」最後まであきらめずに走ることができた。
待っていてくれる人を思い、「自分の足で走れることがとてもうれしかった」
30歳からジョギングをはじめた。野山や草原、海岸などの自然の中をゆっくり気ままに走るのが大好きだ。
空や雲、太陽や風、雨、雪、そして木々や草花、小鳥や虫たちがいつも季節の移り変わりを私に教えてくれる。
四季折々の変化を感じながら走るのが、いつしか日課になった。
日頃から日記を書いたり草花をスケッチしたりしていた。
絵や日記を書くことで自分を静かにふりかえったり、見つめ直すことができる。
日本一周マラソンの旅で出会った空や雲、太陽や風、雨、雪、そして木々や草花、小鳥や虫たち
“だれにも媚びずにさりげなく咲く野の花”
“自分の個性、相手の個性を認め合ったうえで、さりげなく自己主張をしているのか・・・”
“流れていく時のどの瞬間も、常に精いっぱい自分なりに輝き続けているように見えた”
日常の中で、見過ごされてしまいそうな“小さないきものたち”が私に生きるヒントを与えてくれたような気がする。
一歩ごとに出会う風景を愛でながら
一歩ごとに待っていてくれる人を思いながら
私は肩の力を抜いて走り続ける
いつしか心の中をさわやかな風が吹き抜けていった
はるかな道のむこうに、
なにも飾らない等身大の自分が待っているような気がした。