大企業が再成長を遂げるためのイノベーションモデル
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発行者による作品情報
イノベーションに対するアプローチの二極化が進んでいる。大企業が好むのは、製品のリニューアルや製品ラインの段階的な拡充による漸進的イノベーションだ。しかし、R&D予算を最小限に抑え、リスクを低減できても、見込めるのは緩やかな成長でしかない。一方、ハイリスクだが巨額のリターンが期待できる変革型イノベーションを生み出しているスタートアップを獲得できれば話は早いが、高額を支払って買収できたとしても、実際には非効率な側面が少なくない。そこで筆者らが推奨するのが、両者の中間領域にある「成長ドライバーモデル」である。本稿では、医療機器大手のケーススタディを用いて、3段階から成る同モデルの実践方法を紹介し、他のセクターに適用可能であることも示す。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2025年3月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。