大地震に備えよう!マンション減災・防災マニュアル
発行者による作品情報
福岡市には「警固断層」という、全国的にみても発生確率が高い活断層が陸域部をはしっており、断層の直近部にはマンション等の多くの集合住宅が立地しています。
マンションは、耐震・耐火性や保安性に優れた建物です。
その反面、ひとたび大規模な地震が発生すると、停電でエレベーターが停止したり、断水や配水管の破損でトイレが使えなくなったり、玄関ドアが開かなくなったり、孤立化した室内の様子がわかりづらいなど、マンション特有の問題も抱えています。
いつ発生するかわからない災害への備えとして、まずは自分の身は自分で守る「自助」が最も重要です。
また,電気、水道、ガスの供給がストップしているマンションでは、個人の力では解決が難しい問題もあります。
そのようなときでも、互いに助け合う「互助」の精神で、居住者同士が協力して災害に立ち向かっていけば、一人ひとりでは解決が難しい問題への対応が可能になります。
このマニュアルでは、日常生活の中での地震への備えや大規模地震発生時にマンション内で起こる様々な問題や主な対応策を、具体の事例を交えながら解説しています。
全国のマンション居住者の皆さんが、それぞれのマンションの特性にあった活動に取りくんでいただく一助となれば幸いです。