天使は奇跡を希う
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4.2 • 29件の評価
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- ¥680
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発行者による作品情報
ミリオンセラー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の著者が贈る、奇跡の恋物語
瀬戸内海にほど近い町、今治の高校に通う良史(よしふみ)のクラスに、ある日、本物の天使が転校してきた。
正体を知った良史は彼女、優花(ゆうか)が再び天国に帰れるよう協力することに。
幼なじみの成美と健吾も加わり、四人は絆を深めていく……。
カバーイラストは、大ヒットアニメ映画『君の名は。』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、『心が叫びたがってるんだ。』でおなじみの超人気アニメーター田中将賀さん。
これは恋と奇跡と、天使の嘘の物語。
「私を天国に帰して」
彼女の嘘を知ったとき、真実の物語が始まる
APPLE BOOKSのレビュー
ライトノベルの世界で活躍し、一般文芸に進出した作家・七月隆文によるファンタジー系恋愛小説「天使は奇跡を希う」。愛媛県今治市の高校で新聞部に所属する主人公・新海良史とクラスのアイドル的存在・星月(ほづき)優花は、とある秘密を共有していた。それは彼女が主人公にしか見えない白い翼を持った天使であるということ。優花を故郷である天国に帰すべく、友人として優花に協力していた主人公だが、やがて天真爛漫でミステリアスな彼女に心惹かれていく。甘酸っぱい恋心、三角関係、嫉妬、友情など、等身大の高校生たちによる瑞々しい人間模様が綴られる本作。瀬戸内の海やしまなみ街道など、舞台となる今治市のきらびやかな風景描写とあいまって、主人公たちのかけがえのない青春の日々はよりまぶしく、切なく胸に迫ってくる。優花の真の目的とは、天使が希(こいねが)う奇跡とは - 物語をドラマティックに演出する大きな謎も魅力。SF的な設定を駆使しながら、日常の中にサプライズと大きな感動を生み出す著者のテクニックがいかんなく発揮された作品。
カスタマーレビュー
感想
恋愛小説として最後まで読んで、自分は面白かったと思いました。主人公とヒロインのハッピーエンドも良かったです。ただこれは話しの本筋が面白かっただけで、その周りを取り巻いている設定には疑問が残りました。舞台が今治市であった理由、登場人物達の感情描写、作者が喋っているかのような違和感、前半に伏線を撒き後半で回収する作風、例をいくつか挙げましたが自分の中でこれらの設定は主人公とヒロインの恋愛物語に不必要と感じました。総合的に読むと恋愛小説というよりは、恋愛物語を軸にした別の何か、と感じてしまいました。最近映画化される先生の作品を過去に読んで同じ事を思い、今回も同じ事を感じてしまったのでレビューを書きました。自分は恋愛物語には登場人物達の葛藤や苦しみ、互いを想う気持ちを押し出した心理描写を求めます。次に読む時には固有名詞が沢山出てくるのでは無く、登場人物達が活きている恋愛小説を期待させて下さい。