天狗の台所(1)
-
- ¥790
-
- ¥790
発行者による作品情報
NY育ちの少年・オンが、料理上手な兄(実は天狗!)とおくる、不思議でおいしいスローライフ。
自分が天狗の末裔であることを知らされたNY育ちの少年・オンは、しきたりにより、14歳の1年間、日本で兄・飯綱基と隠遁生活を送ることに。天狗といっても特別な力はなく、畑仕事や料理を楽しむだけの生活に肩透かしなオンだったが、兄に羽が生えていることを知って大興奮!オレにも天狗パワーが目覚めちゃうかも!?
『千年万年りんごの子』『地上はポケットの中の庭』の田中相が描く、四季折々の兄弟暮らし。
APPLE BOOKSのレビュー
天狗(てんぐ)の末裔(まつえい)である兄弟が東京の片隅で繰り広げる、スローでおいしい隠居生活。「突然だけどあなたは天狗の血を引いています」と宣言されたニューヨーク育ちのオンは、しきたりにより14歳の誕生日から1年間、日本で隠居する兄の下で暮らすことに。クールな展開にはしゃいだのもつかの間、兄の飯綱基との共同生活は昔話並みのスローライフだった。『地上はポケットの中の庭』の田中相による異色作。作者ならではの美しい四季の描写に、1ページ目から感動せずにはいられない。天狗という設定も、どこか浮世離れした兄弟にぴったりの隠し味に。畑仕事をしながらおいしいおやつや食事を味わい、絆を深めていく2人がほほ笑ましく、癒やされること間違いなし。