天狗
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Publisher Description
「無頼派」「新戯作派」の破滅型作家を代表する昭和初期の小説家、太宰治による随筆。初出は「みつこし」[1942(昭和17)年]。野沢凡兆の句を出発点に、とくに松尾芭蕉と向井去来について苦言を呈している。それぞれ、詳細に鑑賞しながらどこがまずいかを述べる点は読み応えがある。最後に偉そうに述べる自分を「天狗」としている。