太陽の黙示録(01)
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発行者による作品情報
2002年8月10日、突如として首都圏を襲った巨大地震と富士山の噴火は、東海~南海にかけての巨大地震をも併発。日本列島は南北に分断されてしまう!その時、代々政治の道を歩んできた柳家の秘蔵っ子・舷一郎は、富士山に程近い仙石原にいながらも奇跡的に生還。行方不明の両親探しを始めるが…!?
APPLE BOOKSのレビュー
地震、津波、火山噴火などの自然災害に見舞われることの多い歴史的背景からか、第2次世界大戦で大敗を体験したからか、日本だけが壊滅するポスト・アポカリプス系SF作品は少なくない。そのジャンルの流れをくむ本作の設定もまた、日本大震災によって首都東京が水没し、本州が東西に分断した近未来の日本である。北は札幌、南は福岡に首都を立て、政府もそれぞれに分裂した。北をアメリカ、南を中国に管理され、次第に傀儡(かいらい)政権と化す日本政府により分断されていく国民たちの運命を描く。国家、軍事、政治そして人間観を軸に構築された物語のリアリティが、読む者の心を熱く動かす。