女中風俗玉鏡
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Publisher Description
西川祐信画、江島其碩作。女性用教訓絵本。半紙本2巻1冊。享保17年(1732)正月、京都・菊屋喜兵衛板。八文字屋本浮世草子などでコンビを演じた祐信と其碩の共作。題簽の「女中風俗玉鏡」の「女中」は「女」の敬称、「風俗」は身だしなみの意。本絵本の趣旨について、上巻に「たとへ器量はすぐれずとも、風俗所体に心をつけてたしなみつよきは、艶に天性たるにはまさりて、見る人、其風俗に心をとめて心操までしのびぬ」とある。テキストの占める比重がやや重く、首尾にテキストのみの丁が2丁ほど配される。上巻は髪の結いぶり、白粉・口紅の塗り様、目づかいその他、下巻は、衣装、模様、歩行、文の書きぶり、その他についての心得を説く。絵は、文と必ずしも対応せず、女性の遊戯、七夕、盆踊り、手習い、裁縫、衣干し、蛍狩り、髪梳き、外出、花見、接客、婚儀、カルタ取り、聞香、音曲、紅葉狩り、観劇、出産、宮参り、育児など様々な場面ごとに、多様な身分の女性達を交え描く。天明2年(1782)の改竄本に『女中風俗艶鏡』がある。(鈴木淳)〈参考文献〉倉員正江「江嶋其碩作西川祐信画 『女中風俗玉鏡」の初版と覆刻版をめぐって」(『江戸の絵本 画像とテキストの綾なせる世界』2010年3月、八木書店)。(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)
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タイトルヨミ:ジョチュウ フウゾク タマカガミ
著者標目:江島其磧, 1667-1736、西川祐信, 1671-1751
著者ヨミ:エジマキセキ、ニシカワスケノブ
出版者:菊屋喜兵衛
出版年月日:1732
種類:風俗、教訓