女生徒
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4.0 • 835件の評価
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発行者による作品情報
「『女生徒』のやうな作品に出会へることは、時評家の偶然の幸福なのである」とまで川端康成に絶賛された太宰の代表作。1938(昭和13)年に太宰のもとに送られてきた有明淑の日記を題材に、14歳の女生徒の起床から就寝までの1日が綴られている。思春期の少女の心の揺らめきが、太宰ならでは繊細なタッチで描かれている。川端康成は「文藝春秋」の文芸時評で「作者は『女生徒』にいわゆる『意識の流れ』風の手法を、程よい程度に用いている。それは心理的といふよりは叙情的に音楽じみた効果をおさめてゐる」と評した。1940(昭和15)年、第4回北村透谷記念文学賞の次席に選出。有明淑女の日記は2000年に青森県近代文学館によって 『有明淑の日記』として出版された。
APPLE BOOKSのレビュー
19歳の女性読者から送られてきた日記を基に、14歳の女生徒が朝起きてから夜寝るまでの一日の独白をつづった太宰治の短編小説『女生徒』。1939年に発表された今作は、川端康成らの文豪から認められ、太宰の代表作の一つとなった。お茶の水にある学校に通う「私」は、母と2人暮らしをしている。姉は北海道に嫁いでいき、父は亡くなった。朝、忙しい母は家にいないので、1人で朝食を食べてから電車で学校へ向かう。電車の中でいろいろなことを考えるけれど、電車を降りると考えていたことをすぐに忘れてしまう。学校の先生や友人は正直煩わしくも感じているのに、表面上ではうまくやっている自分がいる。北海道の姉を思い出し、他界した父のことを思い出す。家族皆がいて、思い切り甘えられたあの日々が恋しい。そうして、今日もあっという間に過ぎ去り、明日もまた同じ日が来る。「私は、王子さまのいないシンデレラ姫」と、物語を締めくくる。思春期の少女のみずみずしい感性と多感で繊細な心模様が見事に表現され、ワードセンスやリズミカルな文体が、戦前の作品とは思えないほど新鮮な輝きを放っている。
カスタマーレビュー
感想
デジャブについての内容があった。自分も感じることはあったけど、こんなにも面白く文章として書けるのは流石だなと思います。
良い作品
読みやすい。
濹東綺譚に対する言及が興味深い。
大好き
表現の仕方というか、ひとつひとつの言葉が好きでよく読みます。